講演・メディア掲載

社会福祉法人の地域貢献について厚生労働省の研究事業で霞ヶ関に行ってきました

SUISEIは厚生労働省の平成30年度社会福祉推進事業「地域での計画的な包括的支援体制づくりに関する調査研究事業」のメンバーに選出していただいており、1月28日に東京に行ってきました。

これは簡単にいうと、僕ら「社会福祉法人」がどのように地域貢献をしているかを調査・研究し、資料にまとめ発信しようという国の研究事業です。

僕らSUISEIは、積極的に地域貢献にチャレンジしている法人として、また「ほっとかへんネット垂水」の代表をさせてもらっている法人として参加してきました。
ちなみに「ほっとかへんネット垂水」は、神戸市垂水区の社会福祉法人が、高齢・児童・障がいという分野で別れ繋がっていなかったのを、「連携して垂水区に貢献していきましょう」という団体です。現在は児童・高齢者の居場所づくり、福祉相談の窓口などを、平成27年からトライしています。

今回はその「ほっとかへんネット垂水」の連携ケースが、国としてもレアとのことで、注目していただき報告させていただくことになりました。10月に第1回の研究会があり、本日は2回目でした。
厚労省の方、全国社会福祉協議会の方、全国各地の5つの社会福祉法人が集まり、互いの活動を報告し、どのようにまとめていき、誰に何を発信していくかを話し合いました。

会議では、「まだまだ市民に“社会福祉法人とは何か”は伝わっておらず、人によってはネガティブな印象を持たれていることもある。そう考えると外への発信はいるのではないか」という意見がありました。
また、社会福祉法人のスタッフであっても、法人外の人へどれだけ「社会福祉法人について語れるか」と問われたら、それもきっちり説明できるとは言い難いのが現状です。
ですので、社会福祉法人に向けて、「社会福祉法人って今こんな活動してますよ、社会福祉法人ってそもそも目的は地域のお役立ちですよ」といったことを、確認も兼ねて伝わるようにしようとなりました。

現在、20,000を超える社会福祉法人があります。
もう一度、存在意義を自覚し、素晴らしい活動をしているところも沢山あるのでしっかり発信し、世の中に認識していただかないと、活動していないように評価されてしまいます。
これまで福祉は「社会に伝わらなくてもいい、目の前の人が喜んでくれたら」というマインドでやってきたところも多くありますが、これからの時代では、発信し記録しておくことが重要であるということを改めて自覚しました。

個人的には、うまく発信できる小手先が上手い人が得する社会は如何なものか…時代だからしょうがないのか…もっと本質的なことで評価される環境にするには…という思いもあります。

ただSUISEIとしては、これまでの「どんどんチャレンジし“ソーシャルワーク”を実践する」という姿勢が、時代に求められるようになってきているとは改めて実感しました。
今後も福祉の方はもちろん、福祉外の人とも積極的に関わり“多様な福祉”を実行・発信し、地域に喜ばれ続けようと思います!

この会議のあと、知り合いの厚労省の方に事業のことを相談しに行ってきました。厚労省内に入らせてもらったのですが、ちょうど記者会見の準備をしていました。厚労省さんは最近何かと問題も出ているの大変そうでした><;
こんな感じで取材するんだなと少し野次馬しちゃいました。

その日の午前中には、東京大学の先端科学技術センターで行われた、「米国における障がい学生支援」について、アメリカで30年以上関わられたロバート・スタットデン氏を招いての公演に参加してきました。日本の学生支援の遅れにビックリしました。特に制度においてはここまで違うのかと思いました。
今日は詳しく書かないですが、障がい学生の問題も頑張らなきゃと強く思った東京訪問でした^^

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